３月の保護者セミナーは成田高校付属小学校陰山教頭先生（写真左）と佐々木先生（写真右）にお越しいただき特別公演をしていただきました。
成田付属小学校の特徴と保護者にためになる話です。ぜひご覧下さい。
学校紹介
成田高等学校付属小学校
１学年１クラス３５人体制、小・中・高の１２年一貫校
仏教教育に基づく道徳教育を行なっている小学校です。
JR成田駅、京成成田駅より徒歩15分の成田山新勝寺のすぐそばにある私立小学校です。
陰山教頭先生のお話より抜粋
成田付属小学校は５つの努力目標を掲げています。「挨拶する」「正装する」「勉強する」「運動する」「掃除する」。当たり前のことを徹底して身に付けるよう取り組んでいるとおっしゃっていました。
また、一人一人が輝くために「知・徳・体」のバランスのとれた児童の育成をめざし、異学年交流や、長縄大会、強健マラソンなどの特色ある取り組みをしています。成田山新勝寺といえば仏教です。道徳教育の一環として定期的に宗教講話会もおこなってるそうです。
そして、千葉の私立小学校では初！（間違えていたらすみません！）今年度より第１・３土曜日をお休みとし、１時間４０分授業で行っているそうです。
現在一部の公立小学校にて４０分午前５コマ制を導入している学校があります。短い時間でトントンと学習が切り替わっていくことで最後まで集中力が続く効果があるようです。また、下校時間が早まることによりゆとりが生まれているようです。小学校は４５分授業という教育の大前提を覆す取り組みですね。とても柔軟な対応だと感じました。
さて、成田という場所は日本の玄関。英語教育では新勝寺に出かけて外国人観光客へインタビューや日本文化を紹介する活動もしているようです。英語は実際に外国の方とお話する方が学習に効果的とよく言われています。すぐお隣でそのような体験ができるのも成田ならではだと思いました。
そして、来年度よりお弁当の注文を可能にするそうです。また２０２５年４月にはアフタースクールも開講予定です。保護者のみなさんにとって助かるシステムが次々に実施されます。
新しい取り組みと伝統的な活動がたくさんある成田付属小学校です。みなさんぜひ学校説明会に足を運んで見てください。
佐々木先生のお話より抜粋
佐々木先生は成田付属小学校に２４年努めており、公認心理師、臨床発達心理士の資格をお持ちです。子どもの発達や学びのエキスパートです。佐々木先生が入試問題の解説と一緒に「遊びの感覚こそが最大の学び」というテーマでお話してくれました。そのなかの一部を紹介します。
佐々木先生：子どもを褒める時、上手く出来た後に結果を褒めることは要注意です。有名な話で、あるクラスで縄跳び全員飛べるように練習しようという目標に取り組んだそうです。徐々に練習の成果が出てみんな飛べるようになっていきました。最後の子が飛べるようになったとき、クラスは達成感で満たされたそうです。ただ、最後に飛べるようになった子が言った台詞は「これでもう縄跳びを練習しなくていいんだね」だったそうです。これはできるようになった喜びを感じる達成感ではないですね。つまり、できるようになったときを限定的に褒めると逆効果になるというお話です。
ここで重要なのは過程を褒めるということ。チャレンジをしているその瞬間、悩んでいるその瞬間、共感して褒める（声をかける）とこが大切です。
さて、みなさんどう感じましたか？これは子育てをしている人アルアルで、わかりやすい結果を褒めるというのはしたことあると思います。全部がダメなわけではありません。結果を褒めるなということでもありません。結果だけでなく同時に過程に注目し共感することの大切さを教えてくれています。それこそが、愛情をもって見守るということなのでしょう。それでも余裕がないときは結果だけ口出ししたくなりますよね。途中過程なんてすでに終わっちゃっている時もある。そんなときは、「お母さん○○ちゃんが毎日少しずつ練習していたの知っているよ、頑張る力があるってすごいね！」と後付けで言うのもきっと大丈夫だと思います。大切なことは過程を褒めるということ。その意識をもって接してみてください。
佐々木先生のお話はこれ以外にも子育て真っ最中の親にとってためになるお話がたくさんありました。また、２０２３年秋に行われた入試についても詳しく教えてくださいました。先生のお話を聞いてみたいと思った方もぜひ成田付属小学校に足を運んでみてください。
本日はお忙しい中キッズさくらカレッジの保護者セミナーにお越しいただき、誠にありがとうございました。
４月２１日（日）に成田高等学校付属小学校にてグレード模試を行います。学校の会場をお借りして模擬試験を受けることができます。また、陰山教頭のお話を聞くチャンスです。みなさんぜひご参加ください。