4月の保護者セミナーに、昭和学院小学校の青木校長先生にお越しいただきました。
青木校長先生は4月に赴任されたばかりです。以前は筑波大学附属小学校で先生をしていらっしゃいました。
国語の先生である青木校長先生の魅力あるお話をぜひご覧下さい。
青木校長先生のごあいさつ(HPより抜粋)
いかに時代が変わろうとも、たくましく生き抜く力を育むため、「高い学力とやさしい心」を教育目標に掲げ、一人一人の個性を伸ばし、可能性を広げる教育の推進に努めています。授業では、子ども自らが抱いた問題意識をもとに、個別最適な学びと協働的な学びが効果的に実現できるよう工夫しています。
青木先生は子どもたちが笑顔で楽しく学校にこられるようになることが大切とおっしゃっていました。
また、高い学力とは受験学力ではなく、論理的な文章が読めて、論理的に考えられるようになることだと教えてくれました。
そのためには学校生活の中であえて失敗させるそうです。その中でどのように軌道修正をするのか試行錯誤することが学びの本質であるとおっしゃっています。
昭和学院小学校の建学の精神や理念はHPに書いてありますが、みなさんぜひ一度説明会に足を運んでください。とてもわかりやすく魅力的なお話が聞けます。
去年保護者セミナーにお越しいただいた前任の山本校長先生は算数の専門の先生でした。そのため、学びの本質をつく授業をわかりやすく算数の問題を使って私たちに教えてくれました。
青木先生は国語の先生です。今年は国語の授業形式で私たちに授業の楽しさを教えてくれました。
以下は青木先生の授業の抜粋です
青木先生「きょうはことばあつめの授業をします。」【黒板に「て」というひらがなを書く】
青木先生「どんなことばを集めると思いますか?わかったひとは手を上げてください」【クイズ形式でみんなに問いかけます】
生徒(役)1「てがあたまに付くことばです」
生徒(役)2「一文字でできていることばです」【生徒(役)数人に発言させる/先生はなどほど~と相槌をうつ】
青木先生「つぎはこれです」【黒板に「け」というひらがなを書く】
青木先生「わかったひと?」【様々な生徒に発言を促す】
生徒(役)3「からだを表すことばです」【このようなやり取りを繰り返す】
青木先生「では答えです。実はさっき発言してくれたなかに答えはありました」
青木先生「今日は一文字でからだの一部を表すことばを集めます」
青木先生「では2分あげますので一文字で体の一部を表すことばをノートに書いていきましょう」【ノートに書かせる】
青木先生「では、いくつかけたのか教えてください」【みんなが何個かけているのか挙手させて聞いていく】
【いくつ書けたのかは例題の数も含めて記録させていく】
この授業を通じて子どもたちは字の練習をし、思考します。
私たち生徒(役)も先生の問いかけに興味を惹きつけられながら考え、そして次第に全員が発言しました。
先生は意図的に全員の意見を聞いていましたが、これを大人である私たちが体験するととても安心感がありました。
我が子もこんな授業を体験し、思考し、楽しみながら発言しているのだなと思えます。
青木先生はもっと授業を深めてくれましたが紹介はここまでにします。
最後に青木先生から昭和学院小学校の受験をお考えの保護者にメッセージです。
青木先生「興味を持てるように育ててほしいです。植物・動物・空や自然、何にでも好奇心旺盛である子が力が伸びていきます。また、自分の気持ちを言葉で表現することも大切です。今は自分で表現しなくても済んでしまうこともあります。転ばぬ先の杖を用意しないでください」
青木先生「また、褒めて自尊感情を育ててあげてください。小さな達成を見て褒めて、今の自分でいいんだと思えるといいですね」
青木校長先生、本日はお忙しい中キッズの保護者セミナーにお越しいただきありがとうございました。