質問者:キッズさくらカレッジ幼児教室 上田香織
回答者:江戸川学園取手小学校 鈴木校長先生
鈴木校長先生の経歴
教育現場での経験
公立小学校での教員経験
松戸市で3年、流山市で7年の教員経験
流山市の教育委員会で学校教育課に6年間勤務
教頭として2年間の経験
生涯学習施設での勤務
県の生涯学習施設で2年間勤務
流山市の教育委員会での指導課勤務
指導課で1年間勤務
校長としての経験
流山市の公立小学校での校長経験
小山小学校での校長を1年間務める
流山市の教育委員会 学校教育部で2年間勤務
新設校であるおおたかの森小学校の校長を3年間務める
東京都足立区での教科専門員
退職後、1年間算数の教科指導専門員として勤務
江戸川学園取手小学校での校長補佐と校長
校長補佐を1年間務め、その後校長として今年が校長に就き現在5年目となります
それでは色々お話を伺っていきます。どうぞよろしくお願いします。
教職経歴のなかでも様々な経験をお持ちの先生に質問です。
今までで印象的な出来事や仕事は何でしたか?
流山市での新設校の開校時に校長として奮闘したことが印象的でした。
開校してから、急速に人口が増加し、学校の規模もそれに伴い拡大。
流山周辺にマンションが出来ていくわけです。マンションですから子どもの増え方が非常に多かった。
新設校といっても公立ですので、教員の配置がギリギリで、開校直前に顔合わせを行いました。
市が安全基準に基づいて通学路を決定しているので- 通学路は決まっているが、実際の通学方法の確立が課題でした。
新設校のため、教育内容や行事の計画を一から作成。
大変なことの連続でした。1年目は特に大変でしたが、地域の方々の協力も得て評判良く学校運営ができました。
公立小学校の新規立ち上げは非常に大変そうですね。
先生たちが内示を受けるのも3月中旬から末ですものね。非常に準備期間が短いですね。
学校立ち上げの際に様々なご苦労をされていると思いますが、そのような経験が
現在の校長職に生かされていることは何かありますか?
新設校では何もかもゼロです。イベント一つとってもそれを行う意義やそれにより子どもたちのどんな所を伸ばしたいのかをよく考えました。
また、帰属意識というものを大切に思っています。
江戸川学園取手小学校では特に、様々な地域からお子さんが通ってこられます。
みんなの帰属意識を育てるためにも一つ一つの行事の意義をよく考えて行っています。
先生の教育観をお話していただけますか
基本的に子どもは様々な可能性を持っています。しかも人それぞれ、光るものは人によって違っています。 うちの学校のモットーは「生徒の夢は学校の目標」です。 夢がかなえられる学校だと思っています。運動が好きな子がいれば音楽が得意な子もいる。進学校ですので学力もつけていきます。 何か一つに特化するのではなく、バランスよく心力、学力、体力を育てていきたいと思っています。
校長先生から見て、江戸取小学校の良いところ、または児童の良いところを教えてください。
一生懸命に取り組める子どもたちです。 勉強も集中して取り組む、何かイベントがあれば全力で遊ぶ。この一生懸命さがとても良いと思います。 また異学年で仲が良いです。 小・中・高の12年間一貫校ですので、それぞれの学校が連携して様々な交流があります。 小学校の運動会に、中高のチアダンス部が応援に来てくれたり、うちの6年生が中高に行って、障害物競争をやったりして交流しています。
生徒児童の間で連携が活発なのですね。
小学校から中学校へ上がるとき等先生たち同士での連携はあるのですか?
卒業時に丁寧に引き継いでいます。 また何かあった時には、中・高の先生も小学校に聞きにきたりします。
生徒も先生たちも風通しの良い学校なのですね。
保護者の皆さんはとても安心して通わせられますね。
子どもたちは学校に来るのが大好きです。江戸取は子どもが楽しく通える学校です。
また、カウンセラーとソーシャルスクールワーカーと養護教員が2人います。
保護者に向けて子育て相談会というのをやっています。テーマを決めてカウンセラーが講演をやったり、ざっくばらんに雑談をする機会もあります。
コロナを通じて、地域のつながりが少ないご時世になってきました。私立小学校に通わせている方は特にそうかもしれません。
保護者にたいしても交流会の機会を増やしていこうと様々な取り組みをしています。
それは素晴らしいですね。
今、困っている人ほどどこに相談していいのかわからないと思うのです。
最後に先生から伝えたいことがありましたらお話しください。
子どもを信じて育てていくことが一番子供に安心感を与えるし、成長の糧になります。
子どもに「大丈夫だよ」といってあげるだけで、どれだけ子どもの心が安心するか。
ダメだよと言われるよりも自己肯定感が高まります。
子どものプラスの部分を見てほしいし、自分自身も見つめてほしいなと思います。
インタビューは以上になります。本日はお忙しい中貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。