2011年12月8日 千葉日本大学第一小学校・吉澤校長インタビュー
 
 
 
 質問者 : キッズ塾長
 質問者 : キッズ上田
 回答者 : 吉澤先生

 毎年お話を伺っておりますが、今年は受験の概要からではなく「私立校としての良さ」という点に関してまずはお話を伺いたいと思います。
 新学習指導要領がスタートし、公立校においても今まで学習がカットされていた分が戻ってきました。その為、学習面において内容の差異が出ないのではないかと考えている方もいるようですので、どういった点で差異が出るのかお話頂けますでしょうか。

 私学校というのは、それぞれの学校毎で特色を出しながら取り組んでおります。我々の学校でも、他校には無い特色を持った教育活動をということで、例えば英語教育などは昨日今日始めたものではなく、何年も継続して取り入れているものです。あるいは専科制の導入に関してもそうです。これも公立校に比べますと専科制を取り入れている私立校というのは多いです。
 また校外学習なども自然教室ですとか3年生以上から宿泊学習を取り入れたりと比較的多いと思います。ですから、それぞれがその学校に応じた特色ある教育活動に取り組んでいるという事が一つだと考えています。
 それから授業について、文科省から示されている標準授業時数を上回る授業時数を確保しまして、その分学力向上に努めているという事も挙げられます。その為土曜日も登校日としております。

 6年通しますと、土曜日というのは結構な時間数になりますね。

 特色ある教育活動を実行する為には、公立校と同じように週5日制ではどうしても時間数が不足する為です。これはそれぞれの学校が実際に登校日を増やして対応しているのです。この点は大きな違いだと思います。

 そうですね。公立校の場合ですと、土曜日を再度登校日にするというのは直には無理な事でしょう。
 通常の月〜金に関しても、やはり時間数は多いのでしょうか?

 その点に関しましては、今年からの新学習指導要領に伴いまして公立校でも時数が増えました。ですが、その標準時数を上回るような授業時数を確保しなければならないという事でやっております。当校の場合ですと、モジュールタイムを導入し教科指導に当てたりしております。3年生以上は公立校より週1時間多くなりまして、教科は国語と算数に当てています。

 そのモジュールタイムについて詳しく教えて頂けますか。

 国語や算数の力を付けようということで、朝自学に充てていた時間を教科の学習時間に充てるようにしています。

 これは担任の先生が授業をするのでしょうか。

 そうですね。プリントやドリルをやったり、音読・暗誦・英単語の練習などもやっています。今までは自学ですから自分に対する課題に取り組んでいたのを国語算数に充てようという事にしております。

 そうしますと、自学に関してはどうなっているのでしょうか。

 自学に関しては家庭自学として取り組んでいます。これも当校の特色にあたると思うのですが、家庭で自分に対しての課題に対して取り組み、どういった事に対して取り組んだのかを自学ノートにまとめ、それを先生が毎日確認しております。

 毎日チェックですと、先生方の負担というのも相当なものになりますね。出すだけですと簡単ですが、チェックをしないで出しっぱなしですと、中にはやらない子供も出て来ますからね。

 設備の面ではどうなのでしょうか。

 これはどの私立校もそうだと思うのですが、素晴らしい教育環境が整っています。また安全面でもご安心頂けると思います。よく「非常災害が起こった時大丈夫ですか」と聞かれますが、実際起こった時は学校で防災用の食料や防災用具(毛布など)をしっかり用意しておりますので、皆さまご安心頂けるようにしっかりと準備しております。

 3月の震災時はとても的確な対応をされていましたから、その点に関しては皆様安心されているかと思います。

 職員全員が最大限の配慮のもと行動出来たかと思います。再度大震災が起こった場合に帰宅できないお子さんがいたとしても、保護者様が迎えに来てお引き渡しするまでしっかりと学校の方で対応いたします。その為の避難場所や非常食、毛布などはしっかりと確保しております。

 今回の震災では迎えに来られた保護者様もいましたが、その他の生徒に関しては学校にあるものでしっかりと賄えましたし、隣にあります中高とも連携して対応しました。実際、震災翌日の朝は中高の食堂を使い食事をしました。また当校の場合は停電がありませんでしたので、泊まろうと思えば教室でも暖房などが使えました。

 炊き出しは中高の食堂を使用したのですか。

 そうですね。夕食は小学校の理科室で炊き出しをしましたが、泊まった子たちに対しての炊き出しは中高の食堂を使用しております。その時は中高の先生方と当校の先生方、食堂の方と協力して行いました。

 大事に至った子が一人もいなく、学校側の対応がしっかりしていたという事が良く分かります。

 ありがとうございます。また、心配して頂いた保護者様も沢山いまして、わざわざこちらに来て頂いて手伝って頂けた方も沢山いました。

 それから学校の登下校をメールにて知らせているシステムもいいですね。あれがあるおかげで安心して通わせられるという方も多いのではないでしょうか。

 あれは安全確保の為と緊急連絡などに活用していて確かに好評です。他の私立校でもほとんどの学校が導入されてきているのではないでしょうか。

 そうですね。しかし、こちらが一番初めに導入されましたね。

 6年生の修学旅行に行きまして、ちょうどその時に岩手宮城の大地震に遭遇しまして、直接子ども達への影響は少なかったのですが新幹線などはストップしていましたので保護者の方々から安否を問う問い合わせが沢山きました。結局は新幹線も動き無事に帰ってこれたのですが、その時の経験がございましたので次の年に直導入したという経緯がございます。

 これは保護者様に一斉に同じメールがいくようにも出来るわけですね。

 そうです。台風時の臨時休校のお知らせや、校外学習の帰りに渋滞にはまり予定よりも遅く到着する時などは便利ですね。

 確かにそういった情報がリアルタイムできますと安心ですね。従来の電話網ですと連絡が付かない方もいらっしゃいますからね。

 ごく稀に、メールにてご連絡差し上げても見ていない方もいるのですが、それに関してはしょうがないですね。

 でも今の保護者様たちでしたら電話よりも確実にメールの方が伝わりますね。

 話が戻りますが、子ども達が漢字検定や英語検定、絵画コンクールなど子ども達の学校として取り組むものも多いです。こういった検定試験を受ける機会が多いというのも特徴の一つと言えるのではないでしょうか。お金のかかる事なのですが、公立校との差異になるかと思います。

 子ども達自身の意識も変わってきますね。

 今回も長時間にわたりお話頂きましてありがとうございました。

キッズさくらカレッジ幼児教室 上田豊治
キッズカレッジ幼児教室 やちよ中央教室