2008年12月24日 成田高等学校付属小学校・長田副校長インタビュー
 
 
 
Q1 今年の入試概要をお聞きかせいただきたいと思うのですが、今年も募集人員は35名でしたか。

そうですね。

応募者はどのくらいだったのでしょうか。

67名でした。

受験者はその内何名だったのでしょうか。

65名でした。

合格は今年も37名お出しになったのですか。

そうです、37名です。

そうしますと例年並みといった人数だったのですね。

そうですね、若干の減りはありましたがほぼ例年並みの受験者数でした。


Q2 問題の内容は試験のやり方などもお聞きしていきたいのですが試験のやり方そのものは例年に比べ何か変更されましたか。

変わった点は特に無いです。

面接もですか。

はい、変わり無く子供の面接は無く保護者のみで行いました。


Q3 ペーパー試験では今年何枚お出しになってのでしょうか。

やはり去年と同じくらいですね。

と言いますと7,8枚ですか。

そうですね。

分野的なものも特に変更は無かったのでしょうか。

そうですね、言語的な事と数的な事を出しました。

お話の記憶は、確か桃太郎が出たとお聞きしたのですが。

昔話的なものが出ましたね。

分かりました。
昔話をお出しになるのは珍しいですね。大体いつも創作したものですよね。

そうですね。


Q4 個別の行動観察ではクレヨンをキャップの順番に並べるという事と、レインコートを畳むという事をお出しになったと聞いたのですが。

はい、レインコートは表面がつるつるしているので大分畳みにくかったようです。自分で着て、脱いだものの始末が出来るかを見ました。

こちらさまは着衣をきちっとしようということを特に重視しておられるようですので、そういう観点から行っているのですね。

そうですね。努力目標の中でも正装するという事があります。中々難しいことだと思いますので、普段から習慣付けておかないと出来ないことです。そういうところを見させていただきました。

他校でも同様に衣服の着脱から畳むまでの工程が出たところがありまして、その学校でも全部しっかりと出来た子は数名だったと聞きました。

そうですか。襟がきちんと出ていなかった子もいたようですが、比較的良く出来ていたと聞いています。

分かりました。それから、こちらのクレヨンの問題の方の主旨が分からなかったのですが、これはどういったものだったのでしょうか。

これはキャップではなく、色別に指示されているところに収められるかということなのです。大体クレヨンの蓋を開けますと書いてありますよね、確かにキャップのような形の絵ですから、それでキャップと認識されたのかもしれませんね。


Q5 運動は順番に前転をやって跳び箱をやって平均台というわけではなく、個々におやりになったのですか。

技能面というよりも指示された通りに身体がきちんと動くかどうかを重視しました。数人ずつ行いました。

今年はそういう傾向の学校が多いように思います。

そうですか。

今まで小学校入試と言いますと、大体順番を決められて一定の順番を踏んでいかなければならないものが大半だったのですが、基礎的な能力を見るという学校は増えてきたように思えます。

当校も本当に基礎的な動きでしたので、飛んだり、腕を動かしたりというものでした。

そうしますと、順番などを用いてルールが守れるかというよりも基本的な身体能力を見ようということだったのですね。

そうですね。


Q6 子供たちに「朝ごはん何食べた?」と質問があったようですが、これは一人ひとりに行ったのですか、それとも固めて行ったのでしょうか。

教室が3教室に分かれてますので、その中で緊張をほぐしたりとかそういう場面でのものです。

といいますと、これは評価の対象ではなかったということですね。

そうですね。ただ、言葉の問題などありましたら、チェックはしております。幼児言葉が残っているとかですね。

そうしますと、全員に聞かれるのでしょうか。

そうですね、全員に同じ質問をしたり個別に聞くものもありました。

実際話が出来ない子というのはいたのでしょうか。

ほとんどいないですね。皆さんちゃんと答えていました。

Q7 今年の試験をおやりになって例年と比べ特に変わってるなという印象を受けた点はありましたでしょうか。

それは無いですね。保護者の面接の方は、いつもは動機ですとか或いは家庭の中でと聞くのですが、質問の形式をちょっと変えまして「どういう所に惹かれてこちらの受験をされたのでしょうか」というような方法で聞いたのですが、皆さんしっかりと答えられていました。

そうですね、こちら様の教育方針で共感するところを言って下さいというのがあったということで、確かにいつもとは違ったものですね。

少し変えてみました。

大変緊張されていて、うまく話が出来なかったご両親はいたでしょうか。

いませんでしたね。

やはりいませんか。どこの学校でお話を伺っても最近はいないようですね。

そうですね。質問を変えても皆さんきちんと答えていました。
ご両親で見えられる方が多いのですが、それぞれお父さんの立場、お母さんの立場を比較的皆さんわきまえてお話なさってますね。家庭の方や学校の方針に関してはお父様が答えられて、家庭でのお子様の様子などはお母さんが答えてとバランス良く話される方が多かったです。

長田先生がお一人で面接をされるのですか。

実はですね、一人ではとても足りませんので、高校の方の事務次長それから中学高校の教頭に依頼し、4ヶ所で実施しました。

そうしますと、お一人何分くらいでやられるのですか。

大体5分ないし10分くらいですね。

平均的な時間ですね。お子さんがいないからたっぷりと聞けますね。

はい。


Q8 今年は廃校の問題が話題になりまして、私どもの教室でも随分と話題になりまして、今後どうなるのかということを多分来年受験を考えている方も気にされているかと思いますので、その辺りの事を差し障り無い範囲でお話いただけますか。

一時そういうことがありましたけれども、やはり同窓生であるとか現保護者の方たちが大分心配されて動いてくださいましたし、撤回という形で財団の方針が出ましたので、その辺の心配はまず無いと思っています。

そうしますと、今後はもうああ言った話は出てこないということですね。

はい。ただ、中学校の人気が高くなってきていますから、その受験学力格差を問われています。その辺の見直しを言われています。今年入った方からはその一般受験の結果も含めて判定されると言うことですので、厳しくなりますね。私たちとしては出来るだけがんばらせてクリアさせていくという事がまず第一です。

ということは、成田中学校は無試験で全員推薦ということはないのですね。

推薦という形が中学校にはもともと無いのです。ただ、内部進学という事に関して内進規準がクリア出来ていれば、そのままほとんど入っていたのです。一般入試には、内部生も受験することになっています。

中学入試の勉強というのはある意味では特殊ですよね。それをした子としていない子の差というは仕方ないですよね。
ただ、中学3年間、高校3年間を過ごすに従って基礎的なベースがあればそこらへんは何とかなってくるかと思うのですがどうなのでしょうか。

私どももそう信じています。しかし中にはスレスレで内進規準に合格した場合に中学に入ってから、補習補習で大変な部分もあるようです。その辺がこちらの思いと差があるようです。

こちら様に入学されても安心せず、しっかりと勉強しましょうということですね。

そうですね。このような経緯から今年の6年生も大分受験に結び付く問題なども取り入れながら授業を行っています。

成田中学校の試験問題を見ていましたら非常にノーマルなのです。いわゆる中学入試と言われているような問題ではなく、問題量は多いですが問題自体は普通の学習でも対応できますよね。

比較的易しくした時期もあったのです。しかし、ここにきてまた少し難しくなってきていますね。あんまり難しいのもどうかなとも思うのですがね。ただ、普段の授業と入試というのはちょっと違いますよね。そこをどうクリアさせていくかということが課題です。


Q9 最後に来年の受験を考えている方たちに一言ありましたらお願いします。

やはり基本的な家庭での躾ということがベースになってきます。ペーパーテストだけで取るわけではありません。身辺処理であるとか、自分で出来る範囲のことは普段の生活の中で出来るようにしておくといいですね。後は最後まで話が聞けるかということです。

本当に話が聞けるかということは重要ですね。

そうですね。文字が読めても聞かないと答えられないことがありますからね。

視線が合わない子供というのが結構いますよね。聞いてないのかなと思っていても聞いていて、そこと付くといじけてしまうので難しいです。

結果を見ていてもそうなのです。出来ているんだけれども話を聞いている時にはそっぽを向いている。やはりそうですと、試験というのは不利になってきますね。

小学校は集団生活ですので、やはりみんなの迷惑にはならないと言うことと、みんなの中で一緒にやれると言うことが必要ですよね。

はい。やはり遊ぶ機会というのが少ないと思うのです。その遊びから得るものが子供には多いのです。だから本当に思い切って遊ばせる、そういうことも必要だと思います。

こちらの学校も電車での通学者が多いと思います。そうしますと、家に帰ってから隣近所と遊ぶという事は余り無いですよね。
そうすると、学校の中で遊ばせるというのはこちらではどのようにお考えなのでしょうか。

学校の方はですね、3時半までは1年生から3年生までは自由に過ごせます。ですから、子供たちは外でよく遊んでいます。高学年になりますと完全下校が4時ですので、その間結構ボール遊びをしたり走り回ったりしていますね。

やはり学校で遊ぶ以外手が無いですね。私立校の場合ですと特にそうだと思います。

この間の全校集会の時に「学校は楽しいですか」と聞いた時に、「楽しい」と。「どういう時に楽しいですか」と聞きましたら、まず出てきたのが「自分は遠くから通っているから家へ帰ったら遊べない、学校で思い切って遊べるのが楽しい。友達と遊べるのが楽しい」ということでした。勉強が出来て楽しいというのは余りいませんでした。基本はやはり遊びですね。

早熟よりもおくてで段々伸びてくる方が楽しみですよね。

ええ、私はどちらかというとそこを狙いたいのですが、スムーズにいかないことがあります。
とにかく何かに向かって本当に力を出していける子、楽しめる子というのが一番先々伸びていけるのだと思います。


分かりました。
今回も貴重なお話をいただき、ありがとうございました。
キッズカレッジ幼児教室 上田豊治
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