平成28年11月21日 国府台女子学院 平田学院長インタビュー
 
 
 
 このたびの藍綬褒章、叙勲おめでとうございます。

 今回、計らずも藍綬褒章を頂戴いたしました。有り難い事ですが、よくよく考えてみればこの仕事を長くやっていた順番で頂いた褒章ですから、私のような立場の者がこのようなお褒めを頂くという事は、今まで以上に頑張れよという半ばお叱りのようなものだと思って、受け止めております。

 世界が変わっていきますと、教育も変わらざるを得ません。特に2010年からの学習指導要領では小学校の教育内容も大きく変わっていきます。たとえば英語の学習が本格的に取り入れられることになります。私はそれが間違ったことではないと思いますし、実際に私の学校でも英語を重視してます。それはそれいいのですけれども、公立小学校での英語の時間純増による影響は少々心配な面もあります。

 日本の子供たちが社会で必要とされる力を身に着けさせるのは教育の責務ではありますが、今後も英語の他にもプログラミングだとか、さらにはアクティブラーニングで自ら課題を見つける力など、社会が子供達に求めるモノは増えることはあっても減ることは無いでしょう。このままで日本の子供は幸せになれるでしょうか?

 日本の子供は小学校で千六字、さらに中学卒業までに二一三六字もの漢字を覚えなくてはなりません。基礎教育段階での日本の子供達の学習負荷は現状でも欧米諸国と比べても著しく大きいのです。さらに、これから必要だといって色々なモノを加えていくことが本当に子供達のためになるか、教育の原点に返って再考する必要もあるでしょう。

 私学経営というのは、10年先を見て経営をしなければならないと言われますが、さらに私達の仕事を私学教育という大きな枠で捉えると、それは100年先の子供達の幸せを見据えたものでなければならないと私は考えています。経営優先、社会の要請優先で、教育を加算方式でちょこちょこといじっていって、それで日本の子供たちが本当の意味で幸せになるのかなと、この頃ちょっと心配しています。

 もちろん、お父さんやお母さんが子供に望むことを叶え、また社会の付託に応えるのが私学の存在意義であることは当然です。しかし、私はこの変化の時代にこそ目先のきめ細かな対応に加え、将来の子供達が幸せに生きるために、今の日本の教育はどうあるべきかを視野に入れた教育を目指したいと思っています。

 貴重なお話を伺いまして、有難うございました。また来年度もよろしくお願いします。

キッズさくらカレッジ幼児教室 上田豊治
キッズカレッジ幼児教室 やちよ中央教室