平成25年11月15日 国府台女子学院 平田学院長インタビュー
 
 
 
 お忙しいところお時間を頂きまして有難うございます。今年は受験生が多くてレベルの高い入学試験になったと聞いております。

 お陰さまで昨年より40名も多くの出願をいただきましたので、我々としても張り合いをもって試験に臨むことができました。
 しかし、今年困ったのは、季節外れの台風と入試日が折悪く重なったことです。結果としては試験開始時間を遅らせただけで大きな混乱は起こりませんでしたが、ずいぶんとご心配された保護者の方も多かったと思います。
 台風接近が予想された段階でいち早く出願者全員に、最新の情報が確認できるホームページのURLを記載した速達をお出ししましたのでそれが功を奏したのだと思います。
 ホームページの確認なしに、変更後の開始時間より早く来校する受験生がいらっしゃるかとも心配しましたが、それは全くの杞憂で本校からの情報は滞りなく全員に伝わってくれたようです。
 国府台女子学院の場合は数年前から小・中・高ともに受験票の裏面下部に受験情報のページにリンクするQRコードを印刷し、当日電車の中からでも携帯やスマホのカメラを向けていただくだけで入試の最新情報が確認できるようにしています。
 しかし、中・高については受験票にQRコードの使い方が記載され、その周知も徹底していたのですが、小学部の受験票ではQRコードは記載されているものの少々説明不足で周知も不十分だったと反省し、明年からは受験票の記載法を改善し、QRコードの使用についてもより周知させようと思います。

 入試全体については特に大きな問題はなかったですし、問題も例年と比べてそれほど変わった傾向のものは出しませんでした。ただし「数えた数より2つ少なく丸を描きなさい」というような問題では、あわてないで取り組まないと間違ってしまいます。本来なら全部出来るはずの受験生がうっかりミスで全3問とも失点するという例もありましたので、親御さんも幼児教室も子供たちには「問題は最後まで慎重によく聞きなさい」というお話をしてもらいたいと思います。
 また、思考を問う問題で、言葉の問題を少し難しくしてみました。数の概念は子供たちも捉えやすいのですが、抽象的な言葉となりますとなかなかうまく組み合わせられないと言いますか、うまく活用できない子供がいました。正答率も全体が約70%のところ、この言葉の問題だけは50%を切りました。ちょっと難しかったかとは思いますが、やはり学習の基礎になる必要な能力ですので、これから言葉の使い方はよく勉強してもらえたらと思います。
 言葉の力は自分で本を読んだり、お母さんが読み聞かせをしていく中で身に付いていきますし、また普段の生活の中で多くの会話をすることによって言葉を実際に使いこなす能力として高めることができるのです。ご家庭の中でも言葉や会話を大事にした子育てを心掛けていただきたいと思います。

 それから行動観察ですが、今年も特別問題になるお子さんはいませんでした。内容はまず30秒の黙想をさせます。数名の子供たちに「これから黙想をしてもらいます。やめという合図があるまで目をかけないで静かにしてください」と指示をして30秒静かにさせるのです。落ち着きの無い子も少々はいましたが概ね落ち着いていられたようです。
 つぎに本を風呂敷に包ませる課題を行いました。本を2冊と風呂敷を置いて、これを包みなさいと指示しました。末端を結ぶ結ばないは指示しませんでしたので、包むだけの子も包んでから結ぶ子もいました。採点基準はとにかく風呂敷に本が隠れれば良しとしましたので、これもほぼ全員が上手にできました。
 また、今年の行動観察で面白かったのは、「これから音楽を流しますので、その音楽にある動物になりきってください」と指示し、「お猿のかごや」や「象さん」の曲を流しますと皆楽しそうに演じてくれたことです。日頃幼稚園でお友達と楽しくお遊びしているお嬢さんなら問題はないでしょう。
 それから、以前も課題にしたのですが、「グループで紙コップをなるべく高く積み上げましょう。どのグループが一番高く積めるかなあ」という指示をしてみました。自分勝手な子、わがままな子も少しは見受けられましたがこれも特に大きな差は出なかったようです。
 以上が行動観察ですが、この行動観察だけで不合格と判定された受験生はいなかったはずです。

 ご両親が一番心配するのが面接だと思いますが、昔のように面接中椅子に座っていられずに途中で飽きてバタバタしてしまう子は少なくなっています。
 評価は基本的にはABCの3段階ですが、場合により中間点も付けさせていただきます。また、受け答えもハキハキしていて質問への回答も的確な素晴らしいお嬢さんで、ぜひ本校に入学して欲しいなという受験生にはAプラスという評価を付けているのですが、今年お嬢さんが3人いました。
 それから、御心配の保護者も多いとは思いますが、受験に関しては早生まれ遅生まれという差は無い訳ではありませんが、それが直接合否に関わるという事はごく少ないと考えて結構です。
 (先ほど最近は面接中落ち着いて席に着いていられない受験生は少なくなったと申しましたが、今年私が面接した中に一人だけ落ち着きが無く足をバタバタさせたり立って椅子の後ろに回ってしまうお嬢さんがいました。隣で見守るお父さんお母さんが気の毒になりましたが、やはりこれでは困ります。)
 面接は10分程度ですので、少なくても数分はじっと椅子に座って相手の話を聞くことのできる練習だけはしておいて貰いたいと思います。

 また、小学校入試では保育園と幼稚園の差はどうなのかとよく聞かれますが、昨今は、ほとんどのお嬢さんが園以外のお教室等で受験用のお勉強とをして受験に臨みますので、保育園か幼稚園かはあまり合否に関係ないように思います。基本的には保育園の子はちゃんとした受け答えができていても、どちらかといえば自由に行動するタイプが多いようにも感じますが、その反面お友達との協調性高い子も多い気もします。
 結論としては、受験に際しては幼稚園だから、保育園だから、という事ではなく、ご家庭がどれだけ子育てに取り組んだか、あるいはご家庭や教室がどのような指導をしたか、という事の影響の方が大きいのだと思います。

 貴重なお話を伺いまして有難うございます。我々も頑張って優秀な生徒を送り出したと思います。

キッズさくらカレッジ幼児教室 上田豊治
キッズカレッジ幼児教室 やちよ中央教室