2010年12月13日 国府台女子学院小学部・平田理事長インタビュー
 
 
 
 お忙しいところ申し訳ありません。早速ですが、2011年度入試についてお伺いいたします。受験者数など概要をお教え願います。

 今年の出願者数は127名で、欠席者が4名いましたので実受験者は123名でした。合格者は95名と昨年より多めに発表しましたので、倍率的にはやや易化したと言ってもよいでしょう。

 お休みは少なかったですね、昨年は新型インフルエンザで欠席者の心配をしたのですが。ことしはその心配をしなくてよいので良かったです。景気の影響を受けて最近は私立小学校の倍率がどこも低調で、反面国立大学附属小が人気です。
 次に試験の内容をお聞きしたいのですが。

 実際の問題がここにありますので、ご覧いただきながらご説明しましょう。結論から言いますと、難易度や得点は例年とほとんど変わりはありませんでした。問題の枚数は8枚程度、数量20点・記憶20点・思考30点の3分野合計で70点満点です。平均点は42.9点ですから61%くらとなります。

 合格ラインはどの程度でしょうか。

 そうですね、ペーパーテストで40点を取ればほぼ合格圏内と言ってもよいと思います。

 わかりました、お伺いしまして合格ラインは昨年と変わりないように思います。
 先月うかがった時にペーパー問題の概要をお聞きしまして、その中で2問今までの傾向とやや異なる問題があるように感じました。
 ひとつは円錐や円筒形の物体を転がす問題で、もうひとつは水の嵩の問題です。これはユニークで面白いなあと思いました。

 そうですね、大きな違いはその2問でしょうか。

 転がす問題の子供たちのでき具合はどうだったのでしょうか。

 思考分野の二問目、物を転がすと軌跡は左右どちらに曲がるか、という問題は難しかったようで、完答できた子は全受験者の15%くらいでした。他の思考分野では、図形の一部から全体を想像させる問題では60%、しりとりのような言葉の問題は80%と高い正答率が出ていますから、この物を転がす問題には子ども達も苦戦したようです。

 受験生にとっては経験したことのない問題だったのでしょうね。

 生活体験の豊富なお子さんは自然に答えられる問題なのでしょうが、日頃からそういうものを使って遊んだ経験の無い子には難しかったのかもしれませんね。

 もう1問興味深い問題は水のかさの問題だったのですが、この結果はどうだったのでしょう。

 この問題に関しては満点が8点なのに対し平均得点が5.3点ですから、正答率で66%となっています。この種の出題は幼児教室で練習する問題にも含まれていますのでまずまず出来ていたようです。

 次に行動観察についてお伺いいたします。

 グループのお友達と一緒にあれをしなさいこれをしなさいという指示をしましたが、これも例年同様で大きな違いはありません。
 今年の課題としてグループで協力して紙コップをなるべく高く積むという作業をやってもらいました。これはグループで紙コップをなるべく高く積む方法を考えさせるものです。ピラミッドのような形にすると高く積めるわけですが、結果を較べるのではなく協調性とか団体行動への参加度という観点から評価をおこないました。
 ただ、この観点で実際に問題ありと判断された生徒はほとんどいませんでした。また、同様の観点で入学してから少し目配りが必要かな、と思われるお子さんも全受験者中10名前後と極めて少数だったようです。
 また、行動観察の結果情緒の安定や協調性が十分育っていないと思われるお子さんは、ペーパーテストの得点も合格圏内に達していない場合がほとんどですから、行動観察だけで不合格になることは事実上まれだと思います。

 制作と親子面接はどうなんでしょうか。

 特に制作問題はありません。親子面接は去年からやや多めの時間をとるようにしました。質問内容は昨年と同様です。また、よく準備されているようで、親子面接で以前のように極端に落ち着きが無いなど目につくようなお子さんはここ数年ほとんどいなくなりました。ことしの面接でも面接だけで不合格になるようなケースはありませんでした。ちょっと落着きがないとか、おとなし過ぎるかなという子も数名いましたが、ペーパーテストの得点で合格圏内に入るお子さんは総じて面接結果も良好です。
 行動観察と同じような傾向と言えます。

 今年の入試問題を総括しますと、ペーパーで新傾向を少しお出しになったことと、行動観察と親子面接はほぼ例年同様と考えていいのでしょうか。

 そうですね、行動観察も課題の内容は年により異なりますが見る観点は同じです。

 次に新学習指導要領についてお聞きします。来年度から新学習指導要領が完全実施されますが、公立小学校ではちゃんと消化できるか疑問視されています。これへの対応をお聞かせ願えますか。

 すでに国府台では算数も国語も授業時数は十分に取って新学習指導要領以上のことをやっていますので、特に大きな変更の予定はありません。 
 土曜日は隔週で授業をやっています。将来はわかりませんが、今のところはこの隔週土曜日の授業を継続します。

 国府台女子学院はもともと学習量が多く、中学・高校の学力レベルが高いことも周知の通りで、新学習指導要領の消化は何の心配もいらないと思っておりました。特別の対応はないということですね。

 そうですね、今のところはこれまでどおり着実に授業を進めたいと思っています。

 ありがとうございました、次回は来春授業の様子を取材にお伺いいたします。

キッズさくらカレッジ幼児教室 上田豊治
キッズカレッジ幼児教室 やちよ中央教室