2008.12.11 日出学園小学校・黒木校長インタビュー
 
 
 
Q1 毎年お聞きしているのですが、今年の入試概要についてお聞かせ下さい。

応募者数は昨年と変わりない状況だったのですが、受験者数の方が欠席者数が多いということで少なかったです。その原因として考えられるのが、景気悪化による経済的な面と少子化というのもあるのかもしれません。以前は二つ三つと、いわゆる併願と言う形で受験されていたのが、本当に絞ってきていると思います。本校の場合、試験ならびに合格発表が県内の小学校では一番最後ですので、どうしても他の学校に合格すればそちらの方に行ってしまいます。そのような状況があって欠席者数が多かったということにつながったと思います。

私どものところから今年は25名ほど受験していまして、例年どの方も二つ三つ受けられるのですが、今年は一つしか受験されないという方がやはり多かったです。

やはり小学校は公立に行って私立は中学・高校になってから考えてみたいというような保護者の考え方というものが大分大きくなってきているのかなと、そういう気もしますね。

そうしますと、倍率的には2倍を少し切ってしまったという感じですね。

そうですね、若干切ってしまいました。


Q2 今年の試験ではペーパーテストの時間が短かったとお聞きしたのですが、それに伴って枚数的にも減ったのでしょうか。

はい、減らしました。

何枚くらいでおやりになったのですか。

今年は10枚で行いました。

時間の方は以前は40分くらいだったと思うのですが、どの程度になったのでしょうか。

30分前後でペーパーテストは終了したと報告を受けています。
私が小学校に来た時に、今言われましたようにペーパーの枚数が15枚あり時間も50分近くかかっていた気がするのですね。それで、果たしてあの年齢の子供たちに50分近く本当に集中させていいものかと。やはり入試はもちろん落とすという意味もありますが、易しい問題をしてもこれだけは出来て欲しいと、これが出来なければというような主旨に変えて欲しいと、問題をそのように作って欲しいと、時間も集中できるのは精々30分くらいではないのかと私の方から提案しまして、今年はそれに則りまして問題を作成してもらいました。ですから、今年の判定会議を見ますと本当にきちっと分かれていて逆に判定がし易かったということが言えます。これが出来なければ致し方ないなという感じの分かれ方をしました。

と言いますと、問題はかなり絞られたようですが難易度的にはどうなったのでしょうか。

難易度的には従来のものと変わりないかと思います。ただ、一つの問題で二ページにわたる問題にしないようにしました。やはり子供たちが問題を解く時、次のページにもありますよと指示しますけれども意外と子供たちには抜けてしまうのです。出来る問題であっても知らずにやらなかったとか、ということもありますので今年は一つの問題一ページというような形で行いました。

それはシンプルでやりやすいですね。

はい。

分野的にも変わりなかったですよね。

はい。問題は従来と変わりありません。


Q3 面接や行動観察の面でも特に変わったところはありませんか。

去年から集団行動観察で、それ以前までは運動能力テストと言いましょうか、そういう部分を重視していましたが昨年から方向転換しまして、やはり協調性ですとか社会性とかそういった点を重視していこうというように変えました。もちろん多少の運動もありますが、どちらかというとみんなで協力して出来るですとか、或いはその場で先生の指示に従ってきちっと行動できるかですとか、そういった点に流れを変えてみました。

純粋な運動という点では簡単になったのですね。

はい、そうです。

一番は、みんなと仲良く共同作業が出来るということなのですね。

そういうことです。

やはりそういうことは集団生活をしていかなければならないので重要になってきますね。

はい。やはりお話がきちっと聞ける、それに伴って行動が出来る、そういったことを重視してみました。


Q4 親子面接についてお聞きします。これも例年通り保護者の方と子供を分けて行い、子供は質問しながら何かやらせる形態で、今回は塗り絵だったようですが、このポイントを教えて頂けるでしょうか。

ポイントは、やはり塗り絵ですから枠がありますよね、その枠から大幅に出てしまうとか。それからクレヨンが12色用意してありましたので、どういう色を使うか、例えば一色で全部塗ってしまうのか、或いは部分部分で色を使い分けながら塗っているのか、そういうことですね。そのあたりがポイントになってくるかと思います。

これは子供によって捉え方が、昼間のことであったり夜のことであったりと違ってくるのですね。

それは別にいいと思います。これは昼間の状況だからちょっと明るい色を塗ろうだとか、それは子供の感覚ですからそれでどうのこうのは無いですね。

実際、全く塗れないというような子はいたのでしょうか。

それはいないですね。全部塗るということが出来なかった子供はいましたが、全く塗ってないというような子供はいませんでした。

筆圧が弱く塗りが薄い子もいたと思うのですが、その点は合否に関係はあったのでしょうか。

それはありません。

でもこれは個性が出て面白いでしょうね。

ええ、非常に面白いと思います。


Q5 今年の受験を踏まえて、何か問題があり来年は変更しようといった点はありますか。

ペーパー試験の内容であるとか集団行動観察の内容的には変わらないと思います。


Q6 集団行動観察の試験はどこの場所を使って行ったのですか。

集団行動観察はアリーナ2というところがあるのですが、これは中高の建物の方になりまして普段体育の授業をそちらを使ってやっていまして、こちらを利用して行いました。


Q7 編入試験についてお聞きします。この次予定されている編入試験では何年生の募集があるのでしょうか。

2月28日の土曜日に予定しております。学年としましては、新2年生、それから新5年生で募集があります。新3年生、4年生は定員がおりますので現段階では募集はなさそうです。

科目は国語・算数の2科目ですか。

はい、そうです。後は親子面接です。

試験準備としては、こちらさまで学習してる子達と同様の力をつけて望まなければならいですね。

そうですね。

確か先取り学習もされていたかと思いますので、2月の試験でしたら3学期終了分までしっかりとした学習をしておかなければならないですね。

はい。当校では3割削減も致しておりませんので、しっかりとした学習をして望まれることをお願いします。

中学受験のような特殊な学習は必要ないかと思いますが、公立校から編入を考えている方は、今通っている学校の学習だけでは少し足りないということですね。

ちょっとそうですね。特に漢字なんかはしっかり書けるようにしておかないと駄目ですね。


Q8 最後の質問なのですが、また来年受験を考えている方に対して何か一言ありましたらお願いします。

子供たちに話していることでもあるのですが、いい学校だなと言われるためにはどういうことが出来ればいいのだろうかと言う事をお話しているのですね。それで五つ子供たちに話しているのですが、一つ目が挨拶が元気よく出来ることです。二つ目が名前を呼ばれたら「はい」という返事が出来ること。三つ目がお話する時には相手の顔を見てお話出来るようにしましょうと。四つ目が下駄箱の靴はきちんと揃えておきましょうと。それから五つ目が校舎内で、階段や廊下、そういう場所では走らないと。この五つが守れると、あっいい学校だなと言われるようになりますよと話しています。それで、どれも難しいことではないのですよ、ということをお話しております。ですから、逆にそういうことが出来る、家庭でですね挨拶とか返事とかということは普段からやっていませんと、中々出来ないと思います。家庭教育の部分というのはかなりあると思います。この間も保護者の方にそのようなことをお話しました。こういう学校を私自身が目指してますということで、学校だけで出来るものではありません。家庭教育の部分が大きくありますと、是非協力して頂きたいというお話をしています。ですから、逆にそういうことが出来る受験生の保護者にお話して頂けるといいのかなと思います。

分かりました。まさに実感しますね、呼んでも何の反応が無かったり返事が無いと参ってしまいますね。

本当に高学年になればなるほど出来なくなってくるのですよね。

そうですね。中学生でも出来ない子がいますね。教えていても、うんともすんとも言わず、分かったのか分かってないのかも伝わってこない。そういう子は確かにいますね。
自分の事が自分で言えないから親に言ってもらう。そういう子もいますね。これは成績のいい子でもいて、勉強が出来る出来ないの問題ではないです。

今年入試が終わって先生方に一人一人アンケートを書いて頂いて、どこに問題点があったか、今後どうしたらいいのかという事で色々と書いてもらったのです。色々と細かいところもありますが最終的に私が先生方に話したのは、一番最後ですから日程の問題もあります。どうしても欠席者が多くなってしまうのではないか、日程を早めてはどうかなどの意見がありましたが、それはもちろんあるかもしれないのですが、日出学園小学校がこれから何十年と存続していく為には、やっぱり小学校としての教育力を上げる、或いは充実させる、これ以外無いのではないかと。やはり日程を変えたとしても他の学校が日程を変えたらどうするのですかと。そんな毎年のように日程をあっちこっちに持っていくのは、言葉が悪いのですが本当に手先のテクニックでしかない。それではやはり違うのです。ということで、本当に教育力を上げる。やはり緊張感、危機感を一人一人の先生に持っていただいて、そして一段高い目標というものを設定してお互いに競争意識と言いましょうか、同じ仲間であるけれども競争意識を持って教育力というものを高めていかなければならないと言うお話をしました。私はその一点に尽きると思っています。あそこの学校ならいいんだ、あそこの学校に行ってみたい、と如何に保護者に思わせるかということに尽きるのではないかと考えています。そういう話をこの間の職員会議にて話しました。

確かに日程の操作では一過性のものでしかないですからね。
やはり学校の値打ちというのは、先生の指導力というのが大きな割合を占めていると私も思います。


長時間お話いただきありがとうございました。
今日も大変いいお話を頂けたと思います。
ありがとうございました。
キッズカレッジ幼児教室 上田豊治
キッズカレッジ幼児教室 やちよ中央教室